特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
13 学習障害
脇口 明子
1
A. Wakiguchi
1
1高知大学医学部附属病院小児科
キーワード:
学習障害
,
dyslexia
,
カラーマス
,
チームアプローチシステム
,
発達障害
,
特別支援教育
Keyword:
学習障害
,
dyslexia
,
カラーマス
,
チームアプローチシステム
,
発達障害
,
特別支援教育
pp.557-564
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000435
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2007年の法制化により,学校での特別支援教育への理解が進んできた.それに伴い,教育領域からの医療への期待も大きくなってきている.学習障害は,同じく発達障害である自閉症スペクトラム障害や注意欠如・多動性障害との合併を伴うことが多く,心理面に強く影響し,不登校など二次障害を起しやすい.学習障害のなかでは発達性読み書き障害(dyslexia)が多いが,その多くの場合,読み書き以外の視覚認知障害もみられ,症状は単純ではない.手だてとして,早期発見,早期治療,医療―教育―家庭のチームアプローチシステムの構築が必須である.
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