特集 母斑・母斑症UP DATE
巨大色素性母斑
酒井 成貴
1
,
貴志 和生
1
1慶應義塾大学医学部形成外科
キーワード:
巨大色素性母斑
,
神経皮膚黒色症
,
皮膚悪性腫瘍
,
自家培養表皮
Keyword:
巨大色素性母斑
,
神経皮膚黒色症
,
皮膚悪性腫瘍
,
自家培養表皮
pp.1205-1211
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000173
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先天性巨大色素性母斑は3〜4%に悪性化の可能性がある疾患である.そのため,早期の治療が必要となることが多い.また頭部MRI による神経皮膚黒色症の診断はきわめて重要である.形成外科医の役割は,整容面の改善と巨大色素性母斑組織からの悪性化を抑えることが治療目的である.さまざまな治療方法が行われているが,2016 年12 月より巨大色素性母斑の皮膚切除後に自家培養表皮移植が保険適用となった.今後このような治療方法が増加することが予想され,良好な長期成績の報告を期待する.
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