Japanese
English
原著
巨大色素性母斑に発生した悪性黒色腫の1例
A Case of Malignant Melanoma Arising in a Giant Pigment Nevus
晒 千津子
1
,
城 良子
1
,
西岡 清
1
Chizuko SARASHI
1
,
Ryoko JOH
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University School of medicine
pp.587-590
発行日 1981年7月1日
Published Date 1981/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202450
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2歳男児,生下時より躯幹特に背部のほぼ1/2を占める部に有毛性巨大色素性母斑が存在.生後6ヵ月頃,背部の同母斑より3cm大の広基性易出血性の腫瘤が出現,生検を兼ね全摘除し,組織学的に真皮内母斑細胞母斑と診断された.2歳8ヵ月頃より,前回摘除部近傍の健常皮膚に2個の腫瘤が出現,組織学的ならびにDOPA反応,電顕所見から悪性黒色腫と診断した.腫瘤の広範囲外科的摘除術を施行したが,2ヵ月後に再発し,化学療法を行ったが死亡した.
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