Japanese
English
症例報告
星細胞腫を併発した頭部巨大色素性母斑の1例
A case of giant pigmented nevus on the head with astrocytoma
嘉陽 織江
1
,
工藤 清孝
1
,
半田 隆
2
,
橋詰 良夫
3
Orie KAYO
1
,
Kiyotaka KUDO
1
,
Takashi HANDA
2
,
Yoshio HASHIZUME
3
1半田市立半田病院皮膚科
2半田市立半田病院脳神経外科
3愛知医科大学加齢医科学研究所
1Department of Dermatology,Handa City Hospital
2Department of Neurosurgery,Handa City Hospital
3Institute for Medical Science of Aging,Aichi Medical University
キーワード:
神経堤細胞腫瘍
,
星細胞腫
,
巨大色素性母斑
,
神経皮膚症候群(NCS)
Keyword:
神経堤細胞腫瘍
,
星細胞腫
,
巨大色素性母斑
,
神経皮膚症候群(NCS)
pp.1043-1045
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101059
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 42歳,男性.出生時より頭部に広範な黒色斑を認めていたが放置していた.生来健康であったが,3か月前より右上肢の脱力,歩行失調を認め,脳腫瘍の指摘を受け,神経皮膚黒色症を疑い皮膚科を紹介され受診した.頭部黒色斑は病理検査にて巨大色素性母斑と診断した.脳腫瘍はgrade2の星細胞腫と診断され化学療法が選択された.母斑細胞母斑と星細胞腫はいずれも神経堤細胞由来であり,非連続性ではあるが,解剖学的にも近接して存在している点より,発生病理学的に何らかの関連がある可能性が考えられた.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.