臨床
囊胞状変化を伴った舟状骨腰部遷延癒合に対する経皮的スクリュー固定
中島 三郎
1
,
宮﨑 信
1
,
沼田 亨祐
1
1水俣市立総合医療センター,整形外科
キーワード:
Percutaneous screw insertion
,
Delayedunion/scaphoid fracture
,
Cystic change
Keyword:
Percutaneous screw insertion
,
Delayedunion/scaphoid fracture
,
Cystic change
pp.455-458
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/seJ.0000000051
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囊胞状変化を呈する舟状骨腰部遷延癒合に対して,小皮切からの経皮的スクリュー固定を行った。症例は6 例(全例男性)で,手術時年齢は15〜42歳(平均26.0 歳),受傷から手術までの期間は54〜212日(平均127 日)であった。全例舟状骨腰部の骨折で,術前のX線像で骨折部に囊胞状変化がみられた。掌側の約1 cm の横皮切からX 線透視下にDTJ スクリュー®(メイラ社)を用いて内固定した。全例で骨癒合が得られ,X線像で骨癒合が確認されるまでの期間は2.5〜8.0カ月(平均4.5カ月)であった。疼痛,可動域,握力などについても特に問題なかった。骨折部に囊胞状変化のみられる舟状骨腰部骨折遷延癒合に対しては経皮的スクリュー固定が有効である。
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