論述
偽関節および遷延癒合骨折の骨癒合能力について
山本 真
1
,
真角 昭吾
1
,
石井 勝巳
2
Makoto YAMAMOTO
1
1北里大学医学部整形外科学教室
2北里大学医学部放射線科学教室
pp.842-849
発行日 1977年9月25日
Published Date 1977/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905584
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私達は長管骨骨折の骨接合術としての髄内釘固定に一工夫を加え,螺子横固定や髄内圧迫などの手法を用いて良好な骨癒合を得てきたことはすでに報告した8,13,14,16).そして75年版「あすへの整形外科展望」の中の「髄内釘骨接合術の新しい試みと問題点」16)という論文において,問題点として2つをあげた.その1は骨癒合と圧迫力との関係について,その2は偽関節治療についての疑問であつた.
始めの問題点に関しては「骨折治癒過程に及ぼす機械的因子の作用の再考察」17)という小論にて,臨床例とささやかな実験結果をもとに一応の考え方を述べることができた.今回は第2の問題点について述べてみたい.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.