臨床
脛骨内側顆部疲労骨折はまれな疾患か?
小関 和彦
1
1泉整形外科病院
キーワード:
Stress fracture
,
Medial condyle
,
Tibia
Keyword:
Stress fracture
,
Medial condyle
,
Tibia
pp.449-453
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/seJ.0000000050
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脛骨内側顆部疲労骨折は比較的まれな疾患とされているが,当院における症例を検討した。対象は2011 年1 月から2016 年6 月までに脛骨内側顆部疲労骨折と診断した15 例21膝(両側症例:6 例)で,男性14 例,女性1例,平均年齢は30.5 歳(15〜48歳)であった。これらの症例につきFTA,発症誘因,スポーツが誘因の症例はスポーツ開始から発症までの期間を調査した。FTAは174°から179°で平均177.3°であった。誘因としてスポーツ歴のないものが5 例,スポーツが誘因であるものは10 例で,スポーツ開始から1 カ月以内の発症が8 例であった。脛骨内側顆部疲労骨折はスポーツ開始して間もない時期に発症することが多く労働だけでも発症することより,疲労骨折を起こしやすい部位の一つではないかと考える。
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