臨床室
舟状骨骨折遷延癒合に対して鏡視下手術を施行した1例
山賀 崇
1
,
堀井 恵美子
,
洪 淑貴
,
大澤 良充
,
篠原 孝明
1名古屋第一赤十字病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節鏡法
,
偽関節
,
骨移植
,
骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
スポーツ障害
,
腸骨
,
手首外傷
,
舟状骨(手)
Keyword:
Arthroscopy
,
Bone Screws
,
Athletic Injuries
,
Ilium
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Wrist Injuries
,
Bone Transplantation
,
Scaphoid Bone
,
Fractures, Bone
pp.31-34
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017306974
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25歳男性。フットサル中の転倒で、右手舟状骨骨折を受傷、前医にて経皮的螺子固定術を施行されたが、骨癒合が得られなかったため、紹介となった。手関節単純X線像では舟状骨腰部の骨折線は明瞭であった。また、逆行性に刺入された螺子は短く、刺入方向も不適切で、螺子周囲には透亮像が認められた。臨床症状もないことから、経過観察としたが、徐々にROM制限が出現し、CTでの骨癒合も確認できなかったことから、鏡視下骨移植術を施行した。術後6週間の短上肢ギプス固定を経て、術後7ヵ月のCT上、骨癒合が確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2017