Japanese
English
臨床
舟状骨骨折に対する小皮切下スクリュー固定の治療成績
Clinical results of scaphoid fracture using screw fixation through small skin incision
川瀬 大央
1
,
森谷 浩治
1
,
坪川 直人
1
,
成澤 弘子
1
,
牧 裕
1
,
吉津 孝衛
1
Hiroo KAWASE
1
1一般財団法人 新潟手の外科研究所
キーワード:
Scaphoid fracture
,
Small skin incision
,
Osteosynthesis
Keyword:
Scaphoid fracture
,
Small skin incision
,
Osteosynthesis
pp.1131-1136
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000997
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要旨:小皮切下にスクリュー固定を行った新鮮舟状骨骨折40例の治療成績を検討した。39例は掌側から,1例は背側からの小皮切で手術を施行した。術後外固定期間は平均3.2週と比較的短かったにもかかわらず97.5%の症例で骨癒合を認め,臨床成績もQ-DASH機能障害/症状スコアは平均2.4点,Mayo Wrist Scoreは平均91.0点と良好な成績が得られた。また偽関節を1例(2.5%)で認めたが,これはFilan-Herbert分類B1型の長い斜骨折であった。本手術法は小皮切で行うため患者への負担も少なく,有用な手術法であると考える。一方,偽関節症例では骨折線に対して垂直なスクリュー刺入ができておらず,固定力が不十分であった可能性が推察された。このような症例に対してはKirschner wireなどの追加や,術後の外固定を通常よりも長くするなどの処置が必要と思われる。
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