Japanese
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特集 薬物療法が奏効する整形外科疾患
整形外科疾患の “mimic” となる神経変性疾患およびその薬物療法について
Medication of neurodegenerative diseases that mimic orthopaedic diseases
上田 真之
1
,
濱田 雅
1
Masayuki UEDA
1
1東京大学医学部附属病院,脳神経内科
キーワード:
Parkinson’s disease
,
Amyotrophic lateral sclerosis
,
ATTRv amyloidosis
Keyword:
Parkinson’s disease
,
Amyotrophic lateral sclerosis
,
ATTRv amyloidosis
pp.407-412
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002935
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要旨:整形外科疾患と鑑別を要する脳神経内科疾患は多く,整形外科を最初に受診するケースも多い。パーキンソン病(PD)では早期に疼痛やしびれを呈する場合があり,筋萎縮性側索硬化症(ALS)では頚椎症性筋萎縮症が主要な鑑別となる。アミロイドーシスでも手根管症候群を主症状として呈するケースもある。近年では神経変性疾患の新規治療法開発も盛んであり,具体的にはPDでは外科治療を要さないホスレボドパ・ホスカルビドパ持続皮下注射製剤や,ALSではcopper zinc superoxide dismutase-1蛋白を合成するSOD1遺伝子変異例に対する核酸医薬,アミロイドーシスでもtransthyretin(TTR)遺伝子のmRNAを標的とした核酸医薬が開発されている。治療法開発に伴いこれらの疾患の早期診断・治療の重要性はさらに増している。
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