Personal View
野球人口減少問題に医療従事者ができうることを考える
西中 直也
1
Naoya NISHINAKA
1
1昭和大学大学院保健医療学研究科,リハビリテーション領域運動機能学部門
pp.333-333
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002922
- 有料閲覧
- 文献概要
近年野球人口,特に小中学生での激減が話題になっている。単に少子高齢化だけが理由ではないようだ。少年軟式野球団員数でいうと2011年の16万2千人が2021年には11万6千人に,中学軟式野球部員数に至っては2011年の28万1千人が2021年には約半数の14万4千人にまで落ち込んでいる。これは,小中学生の野球競技人口が「少子化の7~8倍」というスピードで激減している計算になるとのこと。その理由として挙げられるのが,練習帯同が当たり前の「過度な保護者負担」,怒号が飛び交う「旧態依然とした指導スタイル」,高額な用具を揃えなければならない「金銭的問題」,選手本人たちの「坊主頭への拒絶感」などとされる。さらには野球が大好きでも「肩肘の故障」によって継続を断念せざるをえない選手もいる。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.