Japanese
English
臨床
足趾基節骨・末節骨骨折に対する足関節吊り下げ型アーチサポートの有用性
Effect of longitudinal arch support with ankle strapping for forefoot fractures
戸田 佳孝
1
,
増田 研一
2
Yoshitaka TODA
1
,
Kenichi MASUDA
2
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
2関西医療大学,スポーツ医科学研究センター
キーワード:
Fracture
,
Arch support
,
Forefoot
Keyword:
Fracture
,
Arch support
,
Forefoot
pp.1247-1251
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002716
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要旨:36例の前足部骨折患者を無作為に以下の3群に分け治療した。隣接趾とテーピングで固定したテーピング群(12例),足関節吊り下げ型アーチサポートのうち高低差14mmのアーチサポートを装着する群(14mm群:11例),そして高低差18mmのアーチサポートを装着する群(18mm群:13例)である。1週間後の足部機能指数の改善率はテーピング群で27.6±29.3%,14mm群では65±37.4%,18mm群では63.4±32.3%であり,テーピング群に比べ14mm群や18mm群で有意に改善した(p<0.005)。14mm群と18mm群の間では改善率に有意差はなかった。前足部骨折はほとんどの症例で自然治癒が期待できるが,比較的若年層に起こりやすく,受傷直後にも仕事を継続する必要がある者が多い。このためテーピングなどの外固定を行って骨折部に荷重するよりもアーチサポートによって骨折部への免荷を行った方がADLを損なうことが少ないと思われた。
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