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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅳ.小児脊椎脊髄疾患の画像診断:実践編
発育期腰椎疾患の画像診断における最近の知識と進歩
-―bone like imageについて―
Knowledge update and progress of diagnostic imaging of the lumbar disorders in the growth period;bone like image
酒井 紀典
1
,
西良 浩一
1
Toshinori SAKAI
1
1徳島大学,整形外科
キーワード:
Lumbar spondylolysis
,
MRI
,
Bone like image
Keyword:
Lumbar spondylolysis
,
MRI
,
Bone like image
pp.629-635
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002556
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要旨:これまで発育期腰椎疾患に限らずすべての領域の診療において,われわれは単純X線やCTに多くの恩恵を受けてきた。しかしながら,昨今,社会のあらゆる場面で放射線被曝が問題視されるようになり,医療被曝も問題視されはじめた。われわれは,いま一度自身の診療を見つめ直し,医療被曝の低減に向けて努力していくべきである。特に発育期の子どもに対する単純X線やCTなどの検査は必要最小限にしていくべきである。最近の診断用画像技術の進歩は著しく,特にMRIにおける発展は目を見張るものがある。最近,Philips社のFRACTUREをはじめとするbone like imageというMRI撮像方法が紹介され,筆者らも発育期腰椎疾患をはじめとする様々な脊椎脊髄疾患の診療に導入し始めている。本稿では,このbone like imageについて症例を提示し,その有用性について述べた。今後脊椎脊髄疾患の診療における医療被曝低減に役立てていただきたい。
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