Japanese
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臨床
新鮮腰椎分離症における硬性装具装着2カ月後のCT所見で最終的な骨癒合を予測可能か
Can we use computed tomography finding to predict the final bone union of fresh lumbar spondylolysis after wearing a hard brace for two months?
三宅 秀俊
1
,
石川 徹也
1
,
杉山 貴哉
1
,
氷見 量
1
Hidetoshi MIYAKE
1
1静岡みらいスポーツ・整形外科
キーワード:
Lumbar spondylolysis
,
Computed tomography
,
Bone union
Keyword:
Lumbar spondylolysis
,
Computed tomography
,
Bone union
pp.205-210
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002459
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要旨:対象は新鮮腰椎分離症と診断され,骨癒合を図る目的で硬性装具を装着した高校生以下の386例(552分離)である。硬性装具装着後2カ月時点のCTにて進行群と非進行群に群分けした。調査項目は骨癒合率,骨癒合期間,性別,年代,疼痛自覚から受診までの期間,CT病期分類,椎体高位とした。骨癒合率は,Ⅰa,Ⅰb,Ⅱでは進行群が有意に低かった(p<0.01)。特にⅠbの進行群は18.2%しか骨癒合していなかった。骨癒合期間はⅠa−,Ⅰa,Ⅰbにおいて進行群が有意に長かった(p<0.05)。硬性装具装着2カ月後のCTにて約20%が進行していた。病期Ⅰbで治療を開始し2カ月後に進行した場合は,その時点で骨癒合を図る治療から硬性装具を除去し疼痛管理しスポーツ復帰する治療方針への転換を考慮すべきである。小学生,受診までの期間が短い症例,初診時の病期が進行している症例,第5腰椎分離症に多かったため,これらの要素が組み合わさっている場合は,慎重に経過観察する必要がある。
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