Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
Osgood-Schlatter病の病態・診断と治療
Osgood-Schlatter disease
坂田 亮介
1
Ryosuke SAKATA
1
1兵庫県立こども病院,整形外科
キーワード:
Osgood-Schlatter disease
,
Sinding-Larsen-Johansson disease
,
Osteochondrosis
Keyword:
Osgood-Schlatter disease
,
Sinding-Larsen-Johansson disease
,
Osteochondrosis
pp.1321-1326
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002291
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要旨:脛骨粗面におけるOsgood-Schlatter病および膝蓋骨下極に発症するSinding-Larsen-Johansson病は膝蓋腱の牽引力により発症する骨端症として広く知られる。スポーツなどによる過負荷や直達外力により発症するが,症状が軽度のまま推移し,慢性化することもある。脛骨粗面の隆起や炎症像,単純X線像上で骨端核の分節化や遊離など特徴的な所見があり,診断は比較的容易であるが,ほかのスポーツ関連の膝関節痛をきたす離断性骨軟骨炎や円板状半月などの症状を見落とすこともあるので注意が必要である。自然軽快することの多い疾患であり,保存的治療が行われることが一般的であるが,治療抵抗例や成人期まで症状の残る症例に対しては,手術的治療が行われる。
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