発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011125724
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33歳女。Osgood-Schlatter病の既往があった。今回、つまづき転倒した後に左膝関節痛が出現し、自動伸展不能となった。初診時、左脛骨粗面部に腫脹・圧痛があり、左膝関節可動域は伸展0°、屈曲40°であった。単純X線では脛骨粗面にOsgood-Schlatter病遺残骨片の骨折を認め、超音波画像では一部に無エコー域があり、MRIでは膝蓋腱に一部菲薄化と弛みがみられ、T2強調脂肪抑制画像にて高信号を呈していた。Osgood-Schlatter病遺残骨片の骨折および膝蓋部分断裂と診断して手術施行し、遺残骨片の摘出を行い、断裂下膝蓋腱を頸骨粗面部に縫合した。術後3ヵ月で左関節痛はなく、ROMは伸展0°、屈曲150°、正坐可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011