Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
Blount病に対する創外固定器を用いた変形矯正術
Deformity reconstruction surgery by external fixation for Blount disease
片岡 浩之
1
Hiroyuki KATAOKA
1
1関西医科大学,整形外科
キーワード:
Blount disease
,
Deformity correction
,
External fixation
Keyword:
Blount disease
,
Deformity correction
,
External fixation
pp.1313-1320
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002290
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要旨:Blount病は脛骨近位内側骨端線に生じる骨端症で,同部での成長障害により三次元的な変形を生じる。発症年齢によりearly onset,late onsetに分類され,early onsetでは生理的O脚との鑑別が困難なことも多い。骨端線の障害は進行性で,適切な時期にアライメント矯正により修復を図らなければその機能を失い,成長とともに短縮を伴う関節内外の大きな変形をきたし,重篤な機能障害に至る。しかし本症の病的骨端線機能を正確に評価する手段はなく,明らかな場合もあるが,個々の症例に対して慎重に経過をみてゆくことが重要である。診断が確定すれば,早期に変形矯正術を計画することが必要で,創外固定による緩徐な矯正は年齢・体格,変形の程度を問わず正確で安全な方法である。なかでも回旋や短縮を伴う本症の変形矯正にはHexapod創外固定器は簡便で有用なツールである。
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