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特集 骨端症の現状と実際
スポーツ障害による骨端症に対する体外衝撃波療法
-―離断性骨軟骨炎を含む―
Extracorporeal shock wave therapy for osteochondrosis caused by sports activity
高橋 謙二
1
,
高橋 憲正
1
,
星加 昭太
1
Kenji TAKAHASHI
1
1船橋整形外科病院,スポーツ医学・関節センター
キーワード:
Extracorporeal shock wave therapy
,
Osteochondrosis
,
Osteochondritis dissecans
Keyword:
Extracorporeal shock wave therapy
,
Osteochondrosis
,
Osteochondritis dissecans
pp.1241-1248
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002278
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要旨:骨端症は,骨端核や成長軟骨板における血流障害による骨化障害や無腐性骨壊死である。体外衝撃波療法(ESWT)は力学的作用により組織修復を促す治療法であり,特に血管新生を誘導し骨軟骨や腱の形成を促し,腱付着部症や偽関節などに有効であることが知られている。近年,成長期の骨に対し骨端線閉鎖や過成長を促すリスクのある高エネルギーの衝撃波でなく,低エネルギーで軟骨基質合成を活性化するとともに骨形態異常を起こさないことが認知されてきた。骨端症に対するESWTの臨床報告は未だ少ないのが現状であるが,当院ではハイレベルな若年アスリートの離断性骨軟骨炎や難治性骨端症に対しESWTを行ってきた。速やかな疼痛改善とともに最終的に骨軟骨の修復が得られ,また有害事象は経験してない。利点として,厳格な荷重制限や運動制限を設けなくても,痛みのない範囲での制限で効果は期待できることが挙げられる。
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