足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 足部の変形・障害 骨端症・骨壊死 足部骨端症に対する治療経験
原田 有樹
1
,
吹上 謙一
,
丸木 仁
,
板倉 慎
,
下園 芙紗子
,
豊島 映里
,
二見 徹
1滋賀県立小児保健医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨切り術
,
踵骨
,
スポーツ障害
,
デブリードマン
,
中足骨
,
疼痛
,
治療成績
,
足部疾患
,
足底板
,
骨端症
,
Freiberg病
,
Sever病
Keyword:
Athletic Injuries
,
Calcaneus
,
Debridement
,
Foot Diseases
,
Metatarsal Bones
,
Osteotomy
,
Pain
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Osteochondrosis
pp.113-117
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297876
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著者らが経験したSever病22例、Koehler病14例、Freiberg病4例について検討した。1)Sever病患者の初診時平均年齢は10歳6ヵ月で、男性15例、女性7例であった。踵部の疼痛が持続する7例では踵部を除圧するタイプの足底挿板を使用し、初診時からの疼痛持続期間は平均6ヵ月であった。スポーツ歴のある患者は16例であった。2)Koehler病患者の初診時平均年齢は5歳6ヵ月で、男性10例、女性4例であった。疼痛が持続した4例で足底挿板を使用し、他の症例は経過観察のみで症状は改善した。初診時からの疼痛持続期間は平均3ヵ月であった。3)Freiberg病患者の初診時平均年齢は11歳3ヵ月で、全例が女性であった。Stage 1、Stage 2であった3例は中足骨頭の除圧目的で足底挿板による保存的治療を行い、疼痛の持続期間は平均6ヵ月で、経過中に増悪はみられなかった。ただ、stage 4であった1例は中足骨頭の変形が強く、関節軟骨の損傷と関節遊離体を認め、関節遊離体切除および関節面デブリードマンほか、中足骨楔状骨切り術を施行し、術後4ヵ月でスポーツ復帰した。
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