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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
肘離断性骨軟骨炎に対する病巣郭清術
Arthroscopic debridement for capitellum OCD
高橋 憲正
1
Norimasa TAKAHASHI
1
1船橋整形外科病院,スポーツ医学・関節センター
キーワード:
Osteochondritis dissecans
,
Arthroscopy
,
Capitellum
Keyword:
Osteochondritis dissecans
,
Arthroscopy
,
Capitellum
pp.403-412
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002092
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要旨:上腕骨小頭離断性骨軟骨炎は少年期の野球選手に好発する。透亮期は保存療法が主体であるが,分離期や遊離期では手術が必要となる。われわれは病巣が骨端線の閉鎖期で広範囲な症例では骨軟骨柱移植を適応し,骨端線が完全に閉鎖した症例や限局した病巣の症例では鏡視下病巣切除を行っている。前方関節腔から鏡視し,必要に応じて上腕骨の橈尺側の骨棘,鉤状突起の骨棘を切除し後外側腔へ移動する。ここでは2つのポータルを作成し,小頭の病巣を処置する。肘頭や肘頭窩に骨棘を認める症例では2つのポータルを作成し,これらを切除している。鏡視下手術では,小頭の処置のみならず生じている骨棘や滑膜ひだなどをすべて除去している。高度な変形や拘縮のある症例では,関節腔の癒着も認めるため,これらを剝離してから骨軟骨組織を切除している。
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