Japanese
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特集 骨端症の現状と実際
骨端症総論
Osteochondrosis review
星野 裕信
1
Hironobu HOSHINO
1
1浜松医科大学,整形外科
キーワード:
Osteochondrosis
,
Apophysitis
,
Growth period
Keyword:
Osteochondrosis
,
Apophysitis
,
Growth period
pp.1217-1222
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002275
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要旨:骨端症(osteochondrosis)とは,発育期の長管骨骨端部や扁平骨の骨化核,腱付着部の骨端核,または骨端軟骨に有痛性の無腐性壊死や骨化異常を生じ,単純X線所見として濃淡不整像,分節化像,硬化像,異常骨化像などを呈する疾患群である。骨端症の全体像を理解するためには何らかの定義に従って分類する必要があり,これまでにいくつかの分類が提唱されている。数多くある骨端症を病因によって分類する方法は,その病態や診断,治療法を考える上で有用である。実際の臨床の場では,骨端症の診断がつけば,それぞれの骨端症の自然経過を知っておく必要がある。基本的には病変は可逆性の変化が多く,時間の経過とともに骨組織は修復過程をとって数年で治癒するものが多いため,保存治療が原則である。しかし,自然経過で悪化する可能性のある疾患に関しては,不可逆的な変化を招く前に治療介入を行うべきである。
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