足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 足部の変形・障害 骨端症・骨壊死 第5中足骨粗面部骨端症(Iselin病)およびその遺残障害
大西 純二
1
,
田岡 博明
,
末綱 貴宏
1田岡病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
スポーツ障害
,
成長板
,
中足骨
,
骨端症
,
後遺症
,
足底腱膜
Keyword:
Athletic Injuries
,
Growth Plate
,
Metatarsal Bones
,
Radiography
,
Osteochondrosis
pp.103-107
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297874
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著者ら経験したIselin病3例とその遺残障害3例について検討した。その結果、1)全例で明らかな内反捻挫後の発症ではなく、発症には足底腱膜外側束の関与があると推察された。2)Iselin病の全例と遺残障害の1例は保存的に寛解し、遺残障害の2例は骨片摘出術により治癒していた。3)過去4年間に足部疾患で受診した男性155足、女性100足を検討すると、第5中足骨遠位骨端線は粗面部骨端線より遅れて閉鎖し、遠位が先に閉鎖した場合は粗面部は癒合不全であり、その後も骨端核が残存すると考えられた。
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