Japanese
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特集 骨端症の現状と実際
Scheuermann病の病態・診断と治療
Scheuermann’s kyphosis
竹下 克志
1
Katsushi TAKESHITA
1
1自治医科大学,整形外科
キーワード:
Scheuermann
,
Kyphosis
,
Surgical treatment
Keyword:
Scheuermann
,
Kyphosis
,
Surgical treatment
pp.1249-1252
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002279
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要旨:Scheuermann病は10~12歳の男女にほぼ同等にみられる若年性の脊椎後弯症である。椎体での成長軟骨終板の障害により椎体が楔状化し後弯となる。通常は頂椎をT7-9とする胸椎カーブに形成される胸椎後弯であるが,胸腰椎部に生じる胸腰椎Scheuermann病もある。鑑別疾患として半椎などの先天性側弯症,くる病など骨代謝性疾患,軟骨無形成症など後弯を呈する骨系統疾患,外傷や放射線治療,脊髄髄膜瘤や脊髄破裂に伴う脊髄麻痺などがある。胸椎Scheuermann病では後弯が75°以上,胸腰椎Scheuermann病では後弯が40°以上であれば治療適応とされる。装具などの保存治療を行うが,後弯が進行したり痛みのある患者には手術が行われる。後方から椎弓根スクリューとロッドを使用し,Ponte法を用いた脊椎短縮術で後弯を矯正する。
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