Japanese
English
特集 骨端症の現状と実際
成長期のスポーツ障害と骨端症
Athletic injury and apo-epiphysiopathy in adolescent athletes
鳥居 俊
1
Suguru TORII
1
1早稲田大学,スポーツ科学学術院
キーワード:
Apo-epiphysiopathy
,
Repetitive load
,
Medical check-up
Keyword:
Apo-epiphysiopathy
,
Repetitive load
,
Medical check-up
pp.1223-1227
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002276
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:成長期のスポーツ活動による運動器障害では,力学的に脆弱な成長軟骨層に反復負荷が加わることで骨端症が発生する。牽引負荷が強大な場合には骨端核の裂離骨折という急性外傷の形をとる。身体各部の成長軟骨層の閉鎖時期は異なり,Ogdenによれば,末梢の踵骨では14歳~,膝周辺では16歳~,腸骨では20歳頃とされる。それに伴い,各部の骨端症の好発時期は異なる。運動器検診やメディカルチェックでは,年齢や参加するスポーツによる動作を考慮して好発部位を評価する。小学生サッカー選手では踵骨を,野球選手では肘(内側,外側),肩(上腕骨近位),小学生高学年から中学生の球技選手では膝(脛骨粗面)を評価する。骨端症の予防には適切な運動量になるように,1日の練習時間や1週間の練習回数を設定し,骨発育により高まった筋タイトネスをストレッチングにより柔軟にし,基本動作・フォームを点検,修正指導することが重要である。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.