Japanese
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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
鉤状突起骨折に対する鏡視下整復固定術(関節鏡補助手術)
Arthroscopic-assisted treatment of coronoid fractures
原田 幹生
1
,
高原 政利
2
,
宇野 智洋
3
,
高木 理彰
3
Mikio HARADA
1
,
Masatoshi TAKAHARA
2
,
Tomohiro UNO
3
1三友堂病院,整形外科
2泉整形外科病院
3山形大学医学部,整形外科学講座
キーワード:
Arthroscopy
,
Coronoid fracture
,
Treatment
Keyword:
Arthroscopy
,
Coronoid fracture
,
Treatment
pp.431-435
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002095
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要旨:尺骨鉤状突起骨折の関節鏡補助手術の利点として,鉤状突起に付着する前方関節包を温存できることがある。筆者らは,ストレスX線検査,CTおよびMRIを用いて外側側副靱帯(LCL)・内側側副靱帯(MCL)損傷を評価し,不安定性のある鉤状突起骨折に対し,スクリューを骨孔としたpull out固定の鏡視下整復固定術を行っている。本術式は,Regan分類のtype Ⅱが最も適している。鉤状突起骨折の関節鏡補助手術を成功させるために,① 近位内側・外側ポータルの位置・方向・作成方法に注意する,② 固定方法を骨片の大きさに合わせ,鋼線,スクリュー,pull outを選択する,③ 骨片の整復と維持には,グラスパー,ACLガイド,リングキュレットおよび直径3mmの鈍のロッドなどを用いる,④ 関節鏡では整復困難な場合もあり,観血的整復固定術の準備を行う,⑤ 術後に不安定性があればLCL修復を行うことが重要である。
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