発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071670
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尺骨鉤状突起単独骨折の3症例について報告した.症例1は17歳女で,左肘関節痛を主訴とした.左肘関節周囲の腫脹と疼痛が著明であり,Regan分類type IIAの尺骨鉤状突起単独骨折を認めた.ギブス固定し,受傷後5ヵ月で鉤状突起の骨癒合は良好である.症例2は24歳男で,左肘関節痛を主訴とし,スノーボード滑走中に左手をつき受傷した.左肘関節周囲に腫脹と疼痛によるROM制限が認められ,Regan分類type IAの尺骨鉤状突起単独骨折であった.4週間ギブス固定し,受傷後11週では鉤状突起の骨癒合は良好である.症例3は27歳男で,左肘関節痛を主訴とし,スノーボード滑走中に左手をつき受傷した.肘関節周囲に腫脹と疼痛があり,外反動揺性があった.Regan分類type IIIAの尺骨鉤状突起単独骨折であり,5週間ギブス固定した.受傷後5週では鉤状突起の骨癒合は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2003