創意と工夫
尺骨鉤状突起骨折に対する鏡視下骨接合術
島田 憲明
1
,
野村 英介
,
溝部 弘敬
,
酒井 宏哉
,
税田 和夫
1埼玉医科大学総合医療センター 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨ワイヤー
,
尺骨骨折
,
X線CT
Keyword:
Arthroscopy
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Ulna Fractures
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.457-460
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017275243
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39歳男。歩行中の転倒により右肘を強打した。初診時、右肘関節部の腫脹と圧痛、著明な可動域制限が認められた。X線、CT所見では、鉤状突起骨折、前方に約4mm転位を認め、尺骨鉤状突起骨折Regan分類Type IIと診断された。受傷後7日に腹臥位で鏡視下骨接合術を行った。骨折部位はVAPRのプローブを用いて母床側に鉤状突起骨片を押し込んで整復し、尺骨背側からガイドピンを刺入してCannulated Cancellous Screw、Kirschner鋼線で内固定を行った。術後7ヵ月、疼痛や伸展制限を認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2017