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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
橈骨頭骨折に対する鏡視下整復固定術
Arthroscopic reduction and internal fixation for radial head fracture
根本 高幸
1
,
金 潤壽
1
,
佐藤 吏
2
,
平出 周
3
Takayuki NEMOTO
1
,
Tsukasa SATO
2
,
Shu HIRAIDE
3
1太田総合病院,手外科センター
2藤村病院,整形外科
3牧田総合病院,整形外科
キーワード:
Elbow
,
Arthroscopy
,
Radial head fracture
Keyword:
Elbow
,
Arthroscopy
,
Radial head fracture
pp.437-442
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002097
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要旨:橈骨頭骨折に対する鏡視下整復固定術は,低侵襲手技による術後疼痛の軽減と早期社会復帰および正確な解剖学的整復位の獲得が可能な有用な手術手技であり,随伴する関節内病変にも対応可能である。手術は鏡視下にcannulated headless compression screwを用いて行い,Mason-Johnston分類type 2が最もよい適応である。橈骨頭骨折はその受傷機転により,骨片が前腕中間位にて前外側に位置することが多いため,ほとんどの症例で前内側または後外側ポータルからの鏡視と前外側ポータルからの整復・固定で対応可能である。しかし,骨片が後方寄りに位置する場合は後外側ポータルからの鏡視とmid-lateralポータルからの整復・固定で対応する。スクリューを橈骨頭関節面に平行に挿入するためには遠位前外側ポータルが有用であるが,後骨間神経損傷には十分な注意が必要である。
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