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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
変形性肘関節症に対するナビゲーションシステムを用いた肘関節鏡視下手術
Navigation-assisted arthroscopic arthroplasty in elbow osteoarthritis
塩出 亮哉
1
,
信貴 厚生
2
,
岡 久仁洋
1
Ryoya SHIODE
1
,
Atsuo SHIGI
2
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学,整形外科
2行岡病院,整形外科
キーワード:
Osteoarthritis of elbow
,
Computer simulation
,
Navigation
Keyword:
Osteoarthritis of elbow
,
Computer simulation
,
Navigation
pp.421-430
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002094
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要旨:変形性肘関節症に対する関節鏡視下手術は侵襲が少なく有用な方法であるが,可動域制限の原因となっている病変の的確な同定や手術操作には習熟した技術が必要である。そこで術前三次元コンピュータシミュレーションを用いて肘関節の仮想屈伸軸を計算し,正常可動域を得るために切除が必要な骨棘を同定する技術を開発した。さらに,術中にこれらの病変を表示させ手術をアシストするナビゲーションと同期させることにより,術前計画どおりに手術を実行できるシステムを開発した。模擬手術において,計画した切除予定部位の平均85%が切除され,過剰切除量は平均8%であった。検者内信頼性はICC 1,1(0.81),検者間信頼性はICC 2,1(0.87)と本システムは高い再現性を示した。本システムは高い技術が要求される肘関節鏡手術をアシストし,治療の標準化に貢献できる可能性がある。
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