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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
肘関節鏡視下手術の基本テクニック
Basic techniques for elbow arthroscopic surgery
宇野 智洋
1
,
高原 政利
2
Tomohiro UNO
1
,
Masatoshi TAKAHARA
2
1山形大学医学部,整形外科学講座
2泉整形外科病院
キーワード:
Arthroscopy
,
Elbow
,
Basic technique
Keyword:
Arthroscopy
,
Elbow
,
Basic technique
pp.355-363
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002086
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要旨:肘関節鏡視下手術は,直視下手術と比較して低侵襲であり,遊離体の摘出,骨棘や滑膜の切除に用いられることが多い。関節内骨折の際には,関節面の転位を直接観察でき,整復位の確認ができる。肘関節が複合関節である点,関節腔が狭く視野が限られ多くのポータル作成が必要である点,神経や血管が近接している点などから手技の習得に時間を要す。様々なポータルからの処置が必要であり,三次元的な空間把握を要する。重要な術前準備として,様々な処置に備えた器具の準備や手術が円滑に行えるための体位とセッティングに加え,画像評価や身体所見を含めた術前評価,および解剖学的ランドマークの熟知がある。3D-CTでの評価は必須であり,骨棘や遊離体について多くの情報を得ることができる。MRIでは滑膜炎や水腫の程度,靱帯損傷のほか,CTでは捉えられない軟骨片のみの遊離体の評価が可能である。
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