Japanese
English
臨床
変形性膝関節症に対する足関節捻挫用ベルト型サポーター付き足底挿板の欠点について
Limitation of shoe inserted lateral wedged insole combined with ankle sprain supporter for patients with osteoarthritis of the knee
戸田 佳孝
1
,
増田 研一
2
Yoshitaka TODA
1
,
Kenichi MASUDA
2
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
2関西医療大学,スポーツ医科学研究センター
キーワード:
Osteoarthritis
,
Bone mineral density
,
Insole
Keyword:
Osteoarthritis
,
Bone mineral density
,
Insole
pp.81-86
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002010
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:ヒアルロン酸関節注射を基礎療法とし,65例の変形性膝関節症(膝OA)患者を外側楔状足底挿板のみを装着する31例の足底挿板単独群と足関節捻挫用ベルト型サポーター(足関節サポーター)を併用する34例の足関節サポーター併用群に無作為に分類した。それぞれの群で患者背景(踵骨の超音波伝搬速度,年齢,罹患年数,BMI,FTA)と8週間治療前後での重症度指数およびVASの改善率との相関性を評価した。その結果,足関節サポーター併用群のVASおよび重症度指数の改善率は,踵骨の超音波伝搬速度と有意な正の相関性があった。またBMIはVAS改善率と有意な負の相関性があった。足底挿板単独群では臨床改善度と患者背景との有意な相関性はなかった。足関節サポーター併用の主な目的は足底部での外反矯正力を膝関節まで伝導させることであるが,足底挿板を踵部に密着し圧迫するため,踵骨の骨密度が低い膝OA患者や過体重の患者が装着すると疼痛が生じることが足関節サポーター併用足底挿板の欠点であると考察した。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.