Japanese
English
臨床
セメントビーズ作製器を用いたセメントビーズの使用経験と今後の発展性
Experience with cement beads using a cement bead maker and future development
西野 衆文
1
,
寺村 晋
1
,
柳澤 洋平
1
,
金森 章浩
1
,
三島 初
1
,
山崎 正志
1
Tomofumi NISHINO
1
1筑波大学医学医療系,整形外科
キーワード:
Antibiotic-loaded acrylic cement
,
Cement beads
,
Periprosthetic joint infection
Keyword:
Antibiotic-loaded acrylic cement
,
Cement beads
,
Periprosthetic joint infection
pp.69-76
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002006
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要旨:抗菌薬含有セメントビーズは骨・関節感染症の局所制御ツールの一つである。しかし,同質で手頃なサイズのビーズを一度に大量に作製することは難しい。イソメディカルシステムズ社とセメントビーズ作製器を共同開発し,使用した。連通孔をもつ直径10mmの鋳型に抗菌薬含有セメントを充填し,硬化後に中心のロッドを抜き取る。孔に糸を通してネックレス状にして使用する。本法で作製したビーズを13症例に用いた。インプラント抜去,debridement後に死腔内にビーズを留置し,平均80日で除去し二期的手術を行った。平均30カ月の経過観察で感染が再燃した症例はなかった。抗菌薬含有セメントビーズは海外では市販されているが本邦では使用できない。抗菌薬を症例に合わせて調合でき,ネックレス状にして用いるため数の調整も容易である。術中操作性向上のため,従来の10mm径より一回り小さい8mm径のビーズが作製できる鋳型などバリエーションを新たに追加した。
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