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特集 整形外科医の職業被曝
放射線被曝と身体影響
-―眼の放射線障害:水晶体の白内障変化―
Radiation exposure and physical effects;radiation injury of the eye;cataract change of the crystalline lens
北川 順久
1
Yorihisa KITAGAWA
1
1日本大学病院,アイセンター
キーワード:
Interventional radiology
,
Radiation exposure
,
Cataract
Keyword:
Interventional radiology
,
Radiation exposure
,
Cataract
pp.745-749
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001747
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要旨:国際放射線防護委員会(ICRP)は,「定められた5年間の平均で20mSv/年,かついずれの1年においても50mSvを超えない」ことを勧告した。わが国では,放射線審議会において,ICRPのソウル声明について検討し,眼の水晶体に係る放射線防護のあり方をとりまとめた。放射線白内障の標的細胞は水晶体上皮細胞であると考えられている。最近の疫学調査より,水晶体のしきい値は0.5Gyと考えられている。視覚障害性白内障としては後囊下白内障が特徴的で,医療従事者は後囊下白内障発症のリスクが高い可能性がある。特に防護を要する職業は医療従事者,工業用X線撮影を行う作業者などが考えられるとしている。
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