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特集 整形外科医の職業被曝
整形外科診療における被曝の現状と低減対策
-―脊髄造影検査と神経根ブロック―
Radiation exposure of the spine surgeon during myelography and nerve root block
山根 健太郎
1
,
三澤 治夫
2
,
小田 孔明
2
,
鉄永 倫子
2
,
尾﨑 敏文
2
Kentaro YAMANE
1
,
Haruo MISAWA
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,運動器知能化システム開発講座
2岡山大学病院,整形外科
キーワード:
Radiation exposure
,
Myelography
,
Nerve root block
Keyword:
Radiation exposure
,
Myelography
,
Nerve root block
pp.765-770
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001750
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要旨:脊椎外科医は日常診療において脊髄造影検査,神経根ブロック,手術などで職業被曝を受ける機会がある。それぞれの手技を施行する頻度や割合によって個人の放射線被曝量は大きく異なってくるため,被曝量を普遍化することは困難である。したがって,脊椎外科医各々の職業被曝に対する意識に応じて被曝量の低減化対策を行っているのが現状である。被曝の形態としては,いずれの手技中においても手が最も多く被曝を受ける「末端部被曝」であることを理解する必要がある。胸部や頭頚部線量計による被曝測定では末端部被曝を正しく測定することは困難である。脊髄造影検査,神経根ブロックそれぞれにおける検者被曝量の指標を示した。職業被曝量の低減化に対して脊椎外科医各々の意識改革と継続的な努力が求められる。
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