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特集 整形外科領域におけるリアルワールドデータを用いた研究
JOSKAS症例登録
-—リアルワールドデータにみる本邦の膝関節鏡手術,半月板手術術式の変遷—
Transition of arthroscopic surgical procedures for knee joint based on registered data base in JOSKAS
中田 研
1
,
前 達雄
2
,
金本 隆司
1
,
辻井 聡
3
,
佐藤 世羅
3
Ken NAKATA
1
,
Tatsuo MAE
2
,
Akira TUJII
3
1大阪大学大学院医学系研究科健康スポーツ科学講座,スポーツ医学
2同上,運動器スポーツバイオメカニクス学共同研究講座
3同上,器官制御外科学講座,整形外科学
キーワード:
Registry
,
Arthroscopy
,
Knee joint
Keyword:
Registry
,
Arthroscopy
,
Knee joint
pp.1505-1512
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001938
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要旨:日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)は,2011年より手術症例の登録制度を全国レベルで開始し,2015年からはweb登録によるJOSKAS eNOTEを開始し,2020年4月から日本整形外科学会JOANRに移行している。2011年の手術症例登録制度発足から10年経過し,日本をはじめ世界で運動器の外科治療技術が進歩し関節鏡手術も変遷している。膝関節鏡手術では,半月板手術はこの10年に関節鏡視下半月板切除術から縫合術に大きく変遷がみられるが,日本と韓国,フランス,アメリカと比べると日本での人口10万人あたりの半月板手術数は約1/6から1/60であり,一方で縫合術率は高い。今後の運動器治療での外科手術の変遷や課題,問題点,動向や将来に果たす役割を考えると手術レジストリーの意義は高いと考える。
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