Japanese
English
特集 月状三角骨障害の診断と治療
月状三角骨障害の理学所見
Physical examination of lunotriquetral lesions
恵木 丈
1
Takeshi EGI
1
1北浜えぎ整形外科
キーワード:
Lunate triquetrum dissociation
,
Lunotriquetral interosseous ligament
,
Carpal instability
Keyword:
Lunate triquetrum dissociation
,
Lunotriquetral interosseous ligament
,
Carpal instability
pp.959-962
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001807
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要旨:月状三角骨障害は,月状三角骨間靱帯損傷(LT損傷)により生ずる手根不安定症の一種である。背側LT関節間の圧痛以外の特徴的な症状は,手関節尺屈時や回外時に手関節尺側部痛が誘発されることで,そのときに轢音や異音を伴うことが多い。LT損傷の正確な診断は困難だが,その主な理由は手関節尺側部痛を呈する疾患が多く鑑別診断が多岐にわたる点と,LT損傷に対する画像診断能が低く,それを診断の決め手として用いることができない点にある。そういった状況において理学所見は感度が高い有効な検査法であり,画像診断と組み合わせることによって正確な診断の助けとなる。LT ballottement test,Shear test,LT compression testの3種類が,LT損傷に対する特異度が高い理学所見なので特に有用である。
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