Japanese
English
特集 月状三角骨障害の診断と治療
月状三角骨障害の後療法
-―作業療法―
Therapy after lunotriquetral disorder;occupational therapy
藤目 智博
1
,
大山 峰生
1
Chihiro FUJIME
1
1新潟医療福祉大学,リハビリテーション学部
キーワード:
Lunotriquetral disorder
,
Occupational therapy
,
Splinting
Keyword:
Lunotriquetral disorder
,
Occupational therapy
,
Splinting
pp.1001-1006
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001813
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要旨:月状三角骨障害の病態は多岐にわたり,選択される手術などにより後療法の開始時期や負荷も異なる。系統的な後療法は確立されていないが,関節症変化を予防しながら,手関節可動域や握力を獲得することが主な目標となる。関節保護の観点から,手関節装具は必須となる。手関節尺側部を安定させるためには装具の形状に注意を払う必要がある。固定除去後は愛護的な持続伸長や自動運動を中心に可動域の拡大を図り,握力とともに前腕筋による動的支持機構の回復に留意する。特に尺側手根伸筋は月状三角骨関節の支持性に寄与していることから,固定期においても等尺性運動を実施し,固定除去後には荷重や日常生活での使用を目指し,筋力増強とともに神経筋再教育を実施することが望ましい。
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