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特集 月状三角骨障害の診断と治療
月状三角骨障害の治療
-―外傷例に対する鏡視下手術と再建法―
Treatment of lunotriquetral ligament injury;arthroscopic treatment and reconstruction for traumatic cases
藤尾 圭司
1
,
松本 泰一
2
Keiji FUJIO
1
,
Taiichi MATSUMOTO
2
1大阪牧整形外科病院
2倉敷中央病院,整形外科
キーワード:
Lunotriquetral
,
Surgery
,
Treatment
Keyword:
Lunotriquetral
,
Surgery
,
Treatment
pp.995-999
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001812
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要旨:外傷性月状三角骨障害(LT障害)についてはLT靱帯のみかextrinsic ligament(DRCおよびDIC)も損傷しているかを考慮する必要がある。近位と背側または掌側LT靱帯損傷のみではVISI変形はきたさず,全損傷すると三角骨が月状骨に対して回外するといわれている。さらにDRC,DIC靱帯も損傷されるとstaticなVISI変形を呈する。VISI変形をきたさないLT損傷では近位側でflap状に損傷している場合や三角線維軟骨複合体(TFCC)の背側損傷を伴っている場合が多いので,これらを鏡視下に治療することができ,その方法を紹介した。VISIをきたしている場合はLT靱帯およびDRC靱帯の再建が必要である。現在のところ正確に鏡視下に靱帯を再建するのは難しく,DICを用いた再建法を紹介した。
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