Japanese
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特集 月状三角骨障害の診断と治療
月状三角骨障害の手関節鏡における所見
Arthroscopic findings of lunotriquetral joint disorder
安部 幸雄
1
,
髙橋 洋平
1
Yukio ABE
1
1済生会下関総合病院,整形外科
キーワード:
Wrist
,
Arthroscopy
,
Lunotriquetral joint
Keyword:
Wrist
,
Arthroscopy
,
Lunotriquetral joint
pp.971-978
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001809
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要旨:手関節鏡は月状三角骨(LT)靱帯損傷,同関節障害の確信的診断手技である。橈骨手根関節ではLT靱帯の中央部から背側部分を鏡視して損傷を検索する。手根中央関節ではLT関節の不安定性の検索を行う。重症度の評価はGeissler分類が有用であるが,不安定性のみではなく,LT靱帯損傷に伴う周囲組織の変性所見,すなわち月状骨,三角骨の軟骨面,三角線維軟骨複合体損傷,有鉤骨軟骨面,滑膜炎,さらに三角骨に付着するextrinsic ligamentの合併損傷を評価することが,治療手段の選択に必須の情報となる。慢性疼痛例における異常所見の混在においては,無症候性異常所見の存在を念頭に,理学所見とともに総合的に判断しながら疼痛源の特定を行う必要がある。
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