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特集 早期変形性膝関節症の診断と治療
3D MRIを用いた半月板評価
3D MRI analysis of meniscus
大関 信武
1
,
関矢 一郎
1
Nobutake OZEKI
1
1東京医科歯科大学,再生医療研究センター
キーワード:
3D MRI
,
Meniscus
,
Meniscus extrusion
Keyword:
3D MRI
,
Meniscus
,
Meniscus extrusion
pp.279-283
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001648
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要旨:私たちは膝関節の骨・軟骨・半月板の三次元画像を再構築できる3D MRI解析ソフトウェアを開発した。また,軟骨を客観的・定量的に自動計測でき,体格に影響されない指標である軟骨面積率を提唱した。本ソフトウェアでは半月板の定量評価も可能であり,変形性膝関節症の重要な病態である半月板逸脱の指標として,半月板が軟骨を被覆している面積の割合である半月板被覆率を自動計測できるようにした。直接比較した研究ではないが,高位脛骨骨切り術を行った症例では,膝疾患で3カ月以上の通院歴のない30〜79歳までの562例で構成される神奈川ひざスタディのケースより,内側半月板被覆率は低かった。半月板被覆率は半月板逸脱を客観的かつ定量的に評価でき,体格に左右されることがないため有用である。今後,本ソフトウェアを用いて,変形性膝関節症と半月板被覆率や半月板逸脱の関連性についての知見を集積する必要がある。
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