Japanese
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特集 間葉系幹細胞治療の現状と課題
脂肪由来幹細胞シートを用いた半月板再生医療
Adipose-derived stem cells sheet promote meniscus regeneration
高田 泰史
1
,
中瀬 順介
1
,
林 克洋
1
,
土屋 弘行
1
Yasushi TAKATA
1
1金沢大学,整形外科
キーワード:
Adipose-derived stem cell sheet
,
Meniscus
,
Regeneration
Keyword:
Adipose-derived stem cell sheet
,
Meniscus
,
Regeneration
pp.1373-1379
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000643
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要旨:われわれは,簡便かつ大量に採取可能な脂肪由来幹細胞に注目し,これを培養してシート状に加工した脂肪由来幹細胞シートの研究を進めている。脂肪由来幹細胞シートを用いて,ウサギ半月板欠損モデルにおける半月板再生を検討した。雌日本白色家兎20羽の両膝内側半月板前節を切除し,片膝には脂肪由来幹細胞シートを移植し,対側はそのまま閉創した。移植後4,12週で屠殺し,再生半月板組織の面積および横径,組織学的スコアを移植群とコントロール群の2群間で比較検討した。再生組織の面積および横径は4,12週ともに有意に移植群で大きく,組織学的スコアも4,12週ともに有意に高値であった。脂肪由来幹細胞シートの移植により,半月板の再生容積が大きくなり,組織学的再生が促進される可能性が示唆された。本結果は兎での動物実験の結果であり,臨床応用に関してはまだまだ越えなければならない課題が多い。
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