特集 超音波による骨折治療
低出力超音波パルス療法のターゲティング
内山 善康
1
Yoshiyasu UCHIYAMA
1
1東海大学医学部外科学系,整形外科学
1Targeting of low-intensity pulsed ultrasound treatment
キーワード:
Low-intensity pulsed ultrasound
,
Targeting
,
Fractures
Keyword:
Low-intensity pulsed ultrasound
,
Targeting
,
Fractures
pp.37-40
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001588
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要旨:低出力超音波パルス(LIPUS)は骨折部に照射されて初めて効果を発揮する。したがってLIPUSを確実に骨折部に照射させるためにはLIPUSプローブの向きや方向を調整することは非常に重要である。われわれは大腿骨骨幹部骨折術後LIPUS照射をX線マーキング法,超音波ターゲティング法,LIPUSなし(コントロール)の3群で比較した結果,超音波ターゲティング法が仮骨形成,骨癒合ともに早期に生じていた。したがって大腿部のような軟部組織の厚い(LIPUSプローブから骨折部までに距離がある)部分のLIPUSターゲティング法は,超音波断層検査機を利用した確実なターゲティングを行うことが重要であると考えられた。
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