Japanese
English
臨床
低出力超音波パルス(LIPUS)使用におけるコンプライアンス不良因子の検討
Examination of unfavorable factors for compliance in the use of low-intensity pulsed ultrasound(LIPUS)
中島 大輔
1
,
内山 善康
2
,
鷹取 直希
1
,
横山 勝也
3
,
小林 由香
1
,
渡辺 雅彦
1
Daisuke NAKAJIMA
1
,
Yoshiyasu UCHIYAMA
2
,
Katsuya YOKOYAMA
3
1東海大学医学部付属八王子病院,整形外科
2東海大学医学部外科学系,整形外科学
3東海大学医学部付属大磯病院,整形外科
キーワード:
Low-intensity pulsed ultrasound(LIPUS)
,
Compliance
,
Unfavorable factors
Keyword:
Low-intensity pulsed ultrasound(LIPUS)
,
Compliance
,
Unfavorable factors
pp.1435-1439
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001467
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要旨:LIPUSは患者自身が行う治療であり,コンプライアンスは治療効果において重要な要素である。今回,LIPUS使用におけるコンプライアンスの不良因子について検討した。対象は2010年5月から2017年11月までに東海大学医学部付属病院とその関連病院においてLIPUS(セーフス® 4000 J,帝人ファーマ社)を使用した患者371例中,使用終了まで経過観察可能であった283例とした。LIPUS使用成績は平均レンタル日数144.1±95.5日,平均使用日数95.4±67.5日,平均実行率68.6±24.0%,平均骨癒合率95.1%であった。実行率80%以上を良好群,80%未満を不良群に分けてコンプライアンスに影響する因子を比較すると,不良群において使用期間が長く,年齢が低く,男性が多かった。また,実行率と年齢との間に正の相関関係が,実行率とレンタル日数との間に負の相関関係がみられた。本研究においてLIPUSのコンプライアンス不良因子は使用期間の長期化,低年齢,男性であり,特に使用期間と年齢はコンプライアンスと関連性があることが示唆された。
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