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特集 上腕骨外側上顆炎の病態と治療
上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術
Arthroscopic surgery for lateral epicondylitis
織田 崇
1
,
齋藤 憲
2
,
和田 卓郎
1
Takashi ODA
1
,
Akira SAITO
2
1北海道済生会小樽病院,整形外科
2札幌医科大学,整形外科
キーワード:
Lateral epicondylitis
,
Arthroscopy
,
Enthesopathy
Keyword:
Lateral epicondylitis
,
Arthroscopy
,
Enthesopathy
pp.1803-1809
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001553
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要旨:難治性の上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術は,隣接する筋や筋膜への侵襲を最小限として短橈側手根伸筋腱起始部の病巣を切除する術式である。治療成績は直視下手術とほぼ同等で良好である。画像診断では評価が難しい関節腔内の病態を観察し,同時に必要な処置を行うことができる利点もある。一方で手術手技の習得には時間を要し,病巣切除が不確実となるとの指摘がある。短橈側手根伸筋腱起始部や後外側滑膜ヒダの取り残しは再手術の要因となりうるために,確実に切除することが大切である。症状の改善には1~3カ月程度の期間を要するため,手作業を含む労働やスポーツへの復帰は症状の程度に応じて段階的に進めることが望ましい。
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