Japanese
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特集 上腕骨外側上顆炎の病態と治療
上腕骨外側上顆炎に対するPRP療法による治療
Platelet-rich plasma in the treatment of lateral epicondylitis
鈴木 拓
1
,
早川 克彦
2
Taku SUZUKI
1
,
Katsuhiko HAYAKAWA
2
1慶應義塾大学,整形外科
2愛光整形外科
キーワード:
Lateral epicondylitis
,
Platelet-rich plasma(PRP)
,
Tennis elbow
Keyword:
Lateral epicondylitis
,
Platelet-rich plasma(PRP)
,
Tennis elbow
pp.1769-1775
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001549
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要旨:多血漿板血漿(PRP)療法は自己血由来の濃縮血小板に含まれる成長因子が病変部の治癒を促進させる治療であり,上腕骨外側上顆炎に対して新しい保存加療として用いられるようになった。上腕骨外側上顆炎に対するPRP療法はこれまでに対照群を用いた数多くの前向き無作為比較試験が行われ,良好な成績が報告されている。その一方で,対照群との比較成績に有意差を認めない報告も多く,異なる質のPRPを用いた臨床研究の結果の解釈も問題となっている。改訂された『上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019』ではPRP療法は「行うことを弱く推奨する」という位置づけであった。しかし,どの報告でも従来の保存加療に抵抗性の症例に対して,一定の効果は認められているため,手術加療の侵襲の大きさを考慮しても手術前に施行すべき有益な治療である。
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