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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
上腕骨内側上顆炎に対する鏡視下手術
Arthroscopic surgery for medial epicondylitis
織田 崇
1
,
和田 卓郎
1
Takashi ODA
1
1北海道済生会小樽病院,整形外科
キーワード:
Medial epicondylitis
,
Arthroscopy
,
Enthesopathy
Keyword:
Medial epicondylitis
,
Arthroscopy
,
Enthesopathy
pp.379-384
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002089
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要旨:上腕骨内側上顆炎に対する鏡視下手術は,深筋膜を損傷せずに内側上顆に付着する屈曲回内筋群起始部の病巣を切除する術式である。術後早期からの運動を許可できる利点があり,短期治療成績は良好である。安静時痛の強い症例では速やかに症状が改善する。近接する尺側側副靱帯前斜走線維や尺骨神経を損傷することなく,安全に手術を施行することができる。主病巣が内側上顆に付着する腱起始部周囲に限局する症例は最もよい適応である。より確実な除痛を目指すためには,円回内筋と橈骨手根屈筋との間に存在する筋内中隔に付着する筋起始部にも病巣が及ぶ症例に対する術式の改良が今後の課題となる。
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