Japanese
English
臨床
当院における大腿骨ステム周囲骨折の治療成績
Clinical results of periprosthetic femoral fracture after hip arthroplasty
大成 和寛
1
,
三谷 茂
2
,
難波 良文
2
,
梅原 憲史
2
,
三宅 由晃
2
,
長谷川 徹
1
Kazuhiro OHNARU
1
,
Shigeru MITANI
2
1川崎医科大学,脊椎・災害整形外科学
2川崎医科大学,骨・関節整形外科学
キーワード:
Periprosthetic femoral fracture
,
Vancouver classification
,
Mallory classification
Keyword:
Periprosthetic femoral fracture
,
Vancouver classification
,
Mallory classification
pp.1441-1445
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001468
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要旨:2010年4月から2018年8月までの期間,当院で外科的治療を施行したステム周囲骨折の治療成績を評価した。症例は42例で平均年齢は75歳(43〜91歳),1例を除き脆弱性骨折であった。Vancouver分類ではType AG:1例,Type AL:1例,Type B1:13例,Type B2:11例,Type B3:5例,Type C:11例であった。17例に再置換が行われ,25例は骨接合のみが行われた。19例で準緊急手術が施行され,34例で骨折前の歩行能力が再獲得された。ステム周囲骨折の治療では術前に単純X線やCTなどでステムの緩みの有無を評価し,再置換・内固定を行う必要がある。また,Type C以外では再置換の可能性が低くとも再置換準備も必要である。骨折症例のほとんどが高齢者であり,大腿骨近位部骨折同様,早期離床・歩行能力再獲得のためには,早急な全身状態の評価ならびに骨接合・再置換術の準備を行い,手術を施行する必要があると考えた。
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