Japanese
English
臨床
Dupuytren拘縮に対する注射用コラゲナーゼの使用実態下における安全性・有効性の検討
-―使用成績調査―
Evaluation of safety and efficacy for collagenase clostridium histolyticum injection in actual clinical settings for Dupuytren’s contracture;post marketing surveillance
酒井 昭典
1
,
後藤 均
2
,
岡﨑 真人
3
,
長尾 治
4
,
永吉 栄一
5
,
小島 哲夫
6
Akinori SAKAI
1
,
Hitoshi GOTO
2
,
Masato OKAZAKI
3
,
Osamu NAGAO
4
,
Eiichi NAGAYOSHI
5
,
Tetsuo KOJIMA
6
1産業医科大学医学部,整形外科学
2ごとう整形外科 手外科クリニック
3医療法人財団荻窪病院,整形外科 手外科センター
4旭化成ファーマ株式会社,薬事・信頼性保証センター ファーマコビジランス部
5同上,メディカル・アフェアーズ部
6医療法人溝口外科整形外科病院,整形外科 手の外科
キーワード:
Dupuytren’s contracture
,
Collagenase injection
,
Post marketing surveillance
Keyword:
Dupuytren’s contracture
,
Collagenase injection
,
Post marketing surveillance
pp.1079-1089
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001391
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要旨:Dupuytren拘縮に対して注射用コラゲナーゼを投与した患者を対象に,使用成績調査を実施した。Dupuytren拘縮患者333例,371関節に注射用コラゲナーゼが381回投与され,日常診療下における投与の成績が得られた。副作用発現率は49.55%で,未知・重篤な副作用の集積はなく,すべての副作用は回復または軽快した。医師による全般評価で,「著明に改善」または「大きく改善」と評価された有効関節の割合は95.68%であった。中手指節関節(286関節)および近位指節間関節(76関節)の伸展不足角度の平均値は,治療前の42.00°および52.71°から,治療後には5.18°および14.88°に減少した。以上より,日本人のDupuytren拘縮に対する酵素注射療法は,日常診療下においても有用であると考えられた。
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