Japanese
English
臨床
変形性膝関節症に対する壁にもたれて行う股関節開排位でのスクワットの効果
Efficacy of squatting of hip abduction in flexion position with leaning on a wall as for osteoarthritis of the knee
戸田 佳孝
1
Yoshitaka TODA
1
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
キーワード:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Squatting
Keyword:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Squatting
pp.959-963
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001359
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要旨:変形性膝関節症(膝OA)に対してscrew-home運動を誘導する股関節開排位スクワットを追加した群の改善度を検討した。67例の膝OA患者をステロイドとヒアルロン酸注射を基礎治療として無作為に股関節開排位でスクワットを行う開排群(33例)と股関節中間位でのスクワットを行う対照群(34例)に分けた。8週間治療前後でのLequesneの重症度指数で評価されている10項の動作に関する疼痛の改善度を2群間で比較した。30分以上の歩行に伴う疼痛は,対照群で28例が治療前に疼痛を訴え,その28例の中で治療後は24例(85.7%)が疼痛なしと答えた。開排群では,治療前に疼痛を訴えた30例中30例(100%)が疼痛なしと答え,両群間の改善率に有意差があった(p=0.048)。その他の9項目の改善率に有意差はなかった。日常生活で長時間の歩行が多く,疼痛を訴える膝OA患者には壁にもたれて行う股関節開排位でのスクワットが有効であると思われた。
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