Japanese
English
臨床
高齢変形性膝関節症患者に対する大腿水平足踏みの効果
Efficacy of thigh horizontally up steps on the spot for elder patients with osteoarthritis of the knee
戸田 佳孝
1
Yoshitaka TODA
1
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
キーワード:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Exercise
Keyword:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Exercise
pp.107-111
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001163
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要旨:8週間の共通療法を受ける151例の変形性膝関節症(膝OA)患者を,無作為に膝蓋骨セッティング群(50例)と水平足踏み群(51例)とスクワット群(50例)の3群に分類した。さらに各群を65歳未満(中年)と65歳以上(高齢)の患者に分け,治療効果を評価した。予定治療を達成した77例の高齢患者のLequesne重症度指数の改善率は水平足踏み群の成績が膝蓋骨セッティング群(p=0.022)やスクワット群(p=0.035)に比べて有意に優れていた。VASの改善率は水平足踏み群の成績が膝蓋骨セッティング群(p=0.048)に比べて有意に優れていた。このような有意差は中年患者では観察されなかった。大腿四頭筋は加齢変化を受けやすい速筋線維の割合が多い筋肉である。高齢膝OA患者には水平足踏みのような速い動きを含む強度の高い運動が効果的であると考察した。
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